雨錫寺阿弥陀堂(うじゃくじあみだどう)
杉野原の御田舞の舞殿である茅葺きの五間堂で、須弥檀と厨子を置く他は間仕切りがない開放的な建物です。永正11年(1514)に現在地に建立されました。
杉野原の御田舞(国指定重要無形民俗文化財)
杉野原の御田舞は、稲作の生産過程を模倣的に演じることによって、その年の豊穣を祈願する予祝行事です。その由来については定かではありませんが、田楽より発達した田遊びの一種とみられ、江戸時代の台本の中には阿瀬川や地頭、本家、領家といった荘園時代の詞章が見られることから、その起源は室町時代に遡ると考えられています。
杉野原の御田舞は春田打ちから、田起こし、収穫、籾摺りまでの20数通りの稲作の全生産工程を舅(しゅうと)が婿(むこ)に教える所作を歌と舞に仕組み演じる全国的にも貴重なものです。御田舞に先立ち行われる裸苗押は、褌姿の男たちが燃え盛る柴燈(さいとう)と呼ばれる大火鉢を中心に円陣を組み、太鼓を打ち、歌いながら右回りに揉み合って回る勇壮なものです。
現在一般公開は休止しています。
住所 | 有田川町杉野原976番地 |
交通アクセス | 阪和自動車道有田ICより国道480号線を高野山方面へ車で約80分 |